恋愛で依存的になってしまう4つの心理とその解決法

 

「依存的な恋愛」

 

これは女性に多いのですが、男性でも依存的になってしまう人はいます。

 

依存的になると相手に振り回され、感情的にすごくつらい恋愛になってしまいます。

 

そして、待っているのは悲しい別れ・・・

 

私も最初の恋愛では超依存的になり、こうして欲しい、あーして欲しいと要望ばかりで、相手にとって鬱陶しい存在になり当然のごとく振られました。

 

「誕生日なのに何で一緒にいてくれないの?」

 

これは男性である私が学生時代の彼女に放った、身の毛もよだつセリフです。

 

では、どうして依存的になってしまうのでしょうか?それは、「自信の無さ」が原因です。

 

ここでその心理と一緒に解決法もお話していきますので、依存的な辛い恋愛にならないように覚えておいて下さい。

 

執筆者:九条竜也
恋愛アドバイザー、心理カウンセラー。14年の心理学の知識と経験をあなたにシェアします。実績(嫁)はプロフィール に掲載。

恋愛で依存的になる4つの心理

恋愛で依存的になってしまうのは、すべて自分に自信が無いという心理が原因です。

 

そして自信の無さを細かく分類すると、主に次の4つのような感覚があるのではないでしょうか?

 

  1. 彼女が素晴らしすぎて自分とは釣り合わない
  2. 彼女に振られたら自分は終わりだ
  3. すぐにでも彼女を誰かに取られそうな気がする
  4. 自分のことなんて愛しているとは思えない

 

全て自信の無さから来る感情です。

 

これら4つが、なぜ自信の無さから来るのか?その理由を1つ1つ詳しく説明させて頂きます。

自分と釣り合わない

あなたの恋人や好きな女性がとても素晴らしくて、自分とは釣り合わないんじゃないか?と思ってしまう心理。

 

それくらい素晴らしいからこそ好きになるわけで、自分と釣り合わないと思うのは当然のことのように感じます。

 

しかし、これは自分に自信が無いから感じることなのです。

 

もし自信があったらどうなるのか?その場合、「彼女は素晴らしいから、オレにぴったりだ」っという感覚になります。

 

つまり、自分がイイ男だからこそ、素晴らしい彼女が似合うと感じるのです。自信があれば、釣り合わないとは感じません。

 

そして、相手を見上げるような、引け目を感じるような恋愛では無くなるのです。

 

この場合の依存心は、彼女と一緒にいれば自分にも価値が生まれると感じ、だから彼女がどうしても必要だという気持ちになるわけです。

彼女以外にいない

彼女以外に自分を愛してくれる人なんていないという心理。

 

「他にもたくさんの女性が愛してくれるとは思えない。」

 

「彼女とお別れしたら、次にまた素敵な女性と恋愛できるとは思えない。」

 

このような感覚から依存してしまうのです。

 

もし自信があれば、またすぐに大好きな女性が現れ、お互い好きになって幸せな時間が訪れると思えます。よく言われるように、世の中にはこれだけたくさんの女性がいるわけですからね。

 

男女問わず自信がある人たちに共通することは、お別れしても、いくらでも次の恋愛があると信じていることです。

 

そのおかげで、過度に恋人に依存することなく、自分をしっかり持って恋愛を楽しんでいるわけですね。

彼女を取られそう

彼女を誰かに取られそうだと感じてしまうのは、上の「釣り合わない」や下の「愛されてる気がしない」とも関連します。

 

「彼女の方が自分よりはるかに素晴らしいので、こんなアンバランスな関係はいずれ終わるだろう。」

 

「自分より素敵な男性がたくさんいるから、この中から敢えて自分のことをずっと好きでいるはずがない。」

 

こんなふうに感じて、取られそうだと思ってしまいます。

 

自分に自信があれば、どれだけ彼女を自由にしてあげても離れていかないだろうと感じます。

 

ですので、依存して束縛することもなくなるのです。束縛してしまう人というのは、主にこの「取られそう」という感覚からすることが多いですね。

 

実はすごく自分に自信が無いからしてるわけです。

愛されてる気がしない

自分に自信が無いということは、つまり自分に価値を感じていないので、そんな価値が無い自分が愛されるはずがないと感じます。

 

なぜ、女性が自分のことを好きになるのか?その理由が無い。好きになるような良いところが自分には無い。

 

そう感じているので、実際はすごく愛されてるとしても、愛されてる気がしないわけです。

 

そして愛されてる気がしないから依存してしまうのです。

 

「もっとちゃんとオレを愛して欲しい」
「愛されてると分かるようにして欲しい」

 

このような依存心が生まれるのも頷けますよね。

隠れた依存心

上記のような依存心は比較的分かりやすい方なのですが、一見すると依存していないように見えて、実はしていることもあります。

 

それはどんなときかと言うと、例えば自分の恋人や妻に対して、あれこれと命令しているとき。

 

命令している方が上の立場で、されている方が下だというイメージから、依存しているようには見えないかもしれません。

 

しかし実際は、あーして欲しい、こうして欲しいと自分のニーズをぶつけて相手に依存しているのです。

 

これを「はいはい」と喜んで従っている恋人や妻も、男性側に依存している状態で、これを「共依存」と呼びます。

 

女性の方はなぜ依存と言えるのかというと、

 

「この人は私がいないとだめなんだ」

 

っという自己重要感が満たされるため、私を必要として欲しいというニーズを満たしているのです。

 

男性の方が何でも自分でやってしまうと、自分の存在意義が無くなったように感じて、すごく寂しくなってしまうのでこの状態を保とうとします。

 

心理学には「依存」「共依存」「相互依存」とあって、ややこしいのですが、こんな隠れた依存もあるということだけ知っておくと良いと思います。

 

そうすれば、「あ・・・今のおれ依存してるんじゃね?」って気付くことがあるかもしれないですからね。

依存を解決する方法

自分が相手に依存している立場だと苦しいですし、いずれは嫌われて振られてしまう可能性が高いです。

 

ですので依存しないように、もしくは依存している状態から抜け出し、楽しく幸せな恋愛が出来るようにしていきたいですよね。

 

そのためには、目指すべきところは「自立」という状態になります。

 

心理学的な「自立」は、世間で言われている自立とは少し違っていて、誤解を恐れず言うと相手をあてにしないような状態です。

 

「これがオレなんだから、嫌われても仕方ない」

「どうやって愛してあげたら、彼女は喜ぶかな?」

「彼女がいなくて、一人の時間も楽しい」

 

こんなふうに思えてきたら、自立側にいるサインと言えます。

 

では、どうやって自立するのかと言うと、徹底的に「与える」ことに挑戦していきます。

見返りを求めず徹底的に与える

「与える」とは、相手のために何かをしてあげることですが、自分の得や利益を考えずにやることが重要です。

 

「こうしてあげたら、きっと自分を好きになるだろう」

 

このように考えて与える行為は、結局依存していることになりますし、自分の幸せは相手次第、相手に振り回される状態のままです。

 

そうではなく、見返りを求めず与えること。

 

いきなり完璧にやるのは難しいので、少しずつで大丈夫です。

 

「これって結局自分のためにやってるんじゃないか?」

 

最初はそんなつもりじゃなかったのに、後から考えると、そう思えることもあったりして、そうやって葛藤しながら成長していくんです。

 

ただ、自立は最終目標ではなく、「相互依存」という状態がゴールに近い状態となります。

 

相互依存とは、恋人とお互いに自立と依存を自由に行ったり来たり出来、ある部分では相手に依存し、別の部分では依存させてあげられる関係です。

 

相互依存に関しては、こちらの記事でも触れています。

まとめ&おわりに

恋愛で依存的になってしまうのは、自分に自信が無いからです。

 

そして自信が無いときの心理にも色々あって、「好きな人と自分が釣り合わない」「彼女以外には愛されない」といったものから、「彼女を他の男性に取られそう」だとか、「愛されている気がしない」などもありました。

 

そのような感情を感じるとき、あなたは依存側にいることになります。

 

依存側にいる人がまず目指すべきは、「自立」という状態。

 

そのためには、相手に見返りを求めず「与える」ことが大切です。与えることで自分に価値を感じ、人に愛されるべき存在となり、自立へと向かいます。

 

しっかりと地に足を付け、相手に振り回されることなく、楽しく幸せな恋愛が出来るよう祈っています。

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