恋愛で因果応報の本当の意味とは?略奪愛が不幸になる3つの理由

 

恋愛で因果応報って本当にあるのでしょうか?

 

例えば恋人がいる人や既婚者をパートナーから奪う略奪愛。

 

これをせっかく成功させたにもかかわらず、結局自分もその後奪われることになったり。

 

交通事故にあったとか病気になったという話も聞きます。

 

これは悪い事をしたからバチが当たったのでしょうか?

 

私はバチなんて存在しないと思っていますが、略奪愛なんて絶対不幸になるとも思っています。

 

いったいどういうことなのか?

 

心理学的に解説しますのでちょっと聞いて下さい。

 

執筆者:九条竜也
恋愛アドバイザー、心理カウンセラー。14年の心理学の知識と経験をあなたにシェアします。実績(嫁)はプロフィール に掲載。

目次

恋愛における因果応報

私は神なんていないと思っています。

 

だからバチが当たるとかも有り得ないと思っています。

 

でも略奪愛をして、その相手と幸せに暮らしているという話は聞いた事がありません。

 

心理学的に考えても、そりゃ当然だわなと感じます。

 

略奪愛をすると心理的に何が起こるのか、順を追って説明していきますね。

因果応報という考え方

まず、因果応報の意味はちゃんと理解していますか?

 

念のためサラッと復習しておきます。

一切が、自らの原因によって生じた結果や報いであるとする考え方を、因果応報と呼ぶ。
「因果」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年4月29日 (月) 04:23 UTC

とあるように、あなたに起こる出来事は全てあなたがしてきた事の結果だという考え方です。

 

自業自得と似ていますが、こちらは悪い結果だけを指します。因果応報の場合は、良い結果も含むという感じです。

 

良い行いをしたら良い結果が起こり、悪い行いをしたら悪い結果が起こるということ。

 

しかしここで1つ疑問がわくかもしれません。

 

「その行いが良いか悪いかの判断はどうするの?」

 

ということです。これについて今から説明します。

因果応報を作り出す心理

因果応報は人間の心理が作り出しています。

 

「悪い事をするとバチが当たる」という考え方だと、その行いが良いか悪いかの判断は神がするというイメージでしょうか?

 

しかし私は神は存在しないと思っていて、悪い行いをして悪い事が返ってくるのは心理が原因だと考えています。

 

だから良いか悪いかは自分がどう感じるかが重要。

 

自分が良い事だと感じるのか、悪い事だと感じるのか?それによって、あなたにどんな出来事がやってくるのかが決まります。

 

良い行いをしていると、自分自身を良い人間だと思えるようになります。そうすると、良い事が起こるはずだと感じるようにもなりますよね。

 

良い人間である自分には、ご褒美がふさわしいと思うわけです。

 

しかし、悪い事をしていると罪悪感を感じ、自分は悪い人間だと思うようになります。そうすると、悪い人間にはご褒美ではなく罰が必要だと感じます。

 

ここまで大丈夫でしょうか?納得頂けますか?

心理がもたらす因果応報の例

心理がどのように因果応報を作り出すか、例を交えて説明します。

 

自分に良い事が起こるべきだと考えている場合と、悪い事が起こるべきだと考えている場合で、同じ出来事が起きても捉え方が変わるんです。

 

例えば会社で上司に怒られたら...

 

良い事が起こると思っていると、

 

「私の事考えて叱ってくれた。ありがたい」

 

というふうに良い事だと捉えやすくなり、悪い事が起こると思っていると、

 

「なんでおればっかり。ついてない」

 

などと悪い事と捉えやすくなるんです。

 

簡単に言うと、良い行いをしているとポジティブ思考になり、悪い行いをしているとネガティブ思考になるという事です。

 

考え方の違いだけなのですが、無意識にそうなっていくので普通気付きません。

 

さらに、実際に起こる出来事自体も変化していきます。

因果応報が現実化する仕組み

考え方の違いが生まれることで、現実に因果応報が起こります。

 

ポジティブ思考になると、実際に良い出来事も引き寄せやすくなって行くんです。

 

良い事が起こると思っていると、それに対して準備していく事になるので、良い出来事が起こるにふさわしい人になるんです。

 

例えば、仕事で昇進するかしないか?

 

ポジティブ思考だと、きっと昇進すると思って、昇進した場合の準備を整えていきます。

 

「課長になったら、こんな自分でいなきゃな」「こんな事も出来るようになってる必要があるよな」みたいな感じです。

 

その準備をする事によって、昇進するにふさわしい能力や人格が手に入り、結果として本当に昇進する事になったりするわけです。

 

逆にネガティブ思考だとどうなるか?

 

もう説明しなくとも想像出来ると思います。

略奪愛が不幸になる3つの理由

略奪愛が不幸になる理由も何となく分かってきたでしょうか?

 

ここでは、もっと詳しく具体的に、略奪愛をした人の心に何が起こるのかを説明して行きます。

 

恋人を奪う恋愛が不幸をもたらすのは、以下のような3つの理由があります。

 

  1. 罪悪感がネガティブ思考を作り出す
  2. 自分の略奪愛を投影して苦しむ
  3. 不安や恐怖が恋愛を破壊する

 

上から順に簡単に説明します。

罪悪感がネガティブ思考を作り出す

不幸になる理由の1つ目は、罪悪感が原因です。

 

先ほど説明した通り、悪い事をしたから悪い事が起こると感じ、自分に起こる出来事をネガティブに捉えやすくなるんです。

 

「こんな事が起こるのは、略奪愛をしたからに違いない」

 

そう感じやすくなります。

 

悪い事が起きやすくなるのではなく、起きた出来事を悪い事だと思いやすくなり、それを略奪愛をしたせいだと考えるんです。

 

罪悪感が強いほどこの傾向も強くなります。

 

つまり、良い人ほど罪悪感が強くなり、略奪愛の後に不幸になる可能性も高くなります。

自分の略奪愛を投影して苦しむ

不幸になる理由の2つ目は、投影の法則が関係してきます。

 

自分が略奪愛を成功させたことで、他の人も同じように恋人を奪いに来ると強く感じます。

 

そして、自分が略奪愛の末手に入れた恋人は、元々いたパートナーを裏切ってあなたの所へやって来た、言わば奪われた実績を持つ恋人ということになるわけです。

 

「この人が私を裏切って他の人の所へ行くはずがない!」

 

そう信じようとしても、実際に恋人を裏切った事実があるので難しい。

 

自らの行為を投影して苦しむ事になるのです。

 

心理学の投影について詳しい解説はこちら↓

不安や恐怖が恋愛を破壊する

3つ目の不幸になる理由ですが、これは2つ目の理由と密接な関係があります。

 

恋人が奪われるかもしれない、私を裏切るかもしれないと感じることで、監視や束縛が強くなっていくという問題があるんです。

 

この感覚は非常に強烈です。

 

奪われる事や自分が捨てられる事への不安や恐怖感。

 

これらがどんどん強くなっていき、その感情をなんとかしようと恋人をコントロールします。そのコントロールが監視や束縛です。

 

それはもうかわいらしいというレベルではありません。

 

そんなことをされて喜ぶ人はいませんので、恋人はどんどん疲れて、ウンザリしていきます。

 

すると結果としてお別れを告げられることになるわけです。

 

長い目で見ると、略奪愛に成功しても結局恋愛が上手く行きません。

不倫は誰も幸せにならない

断言します。不倫は誰も幸せになりません。

 

よほど特殊な場合を除いて、不倫に関わる人すべてが不幸になります。

 

当事者それぞれの心理に何が起こるか?ここまで読んできたなら分かるかもしれません。

 

例えば、AさんとBさんが夫婦でCさんがBさんと不倫する場合。

 

Aさんは配偶者に不倫される人になります。

 

妻(夫)が浮気するわけなので、幸せでないのは分かりやすいかもしれません。

 

次にBさんは妻(夫)がいながら他の人と浮気する立場になります。一見、幸せそうに思えるかもしれませんね。

 

しかし、妻(夫)と浮気相手の両方に対して、罪悪感を感じ続けながら生きて行く辛さがあります。

 

しかも、浮気相手に離婚を迫られたり、妻(夫)にバレて慰謝料請求されたり、いつもビクビクしながら暮らす必要があります。

 

では、Cさんの場合はどうでしょう?

不倫する前から不幸マインド

不幸マインドを持つCさんも幸せではありません。

 

CさんがBさんに妻(夫)が居る事を最初から分かっていた場合は、スタートから幸せでない恋愛を望んでいると言えます。

 

なぜなら、最初から2番手として付き合っているからです。

 

Bさんの妻(夫)が1番手でCさんが2番手です。No.2のポジションを最初から受け入れているわけです。

 

最初に配偶者がいると知らなかった場合、判明した瞬間、Aさんに対して罪悪感を感じます。その時点で別れれば、不幸度も低くて済みますが...

 

不倫が判明しても続けた場合、Bさん同様にAさんから訴えられて慰謝料請求されるかもしれません。

 

また、Aさんに対する罪悪感も日に日に強くなりますし、Bさんからの愛情も満足する程感じることはなく、不幸な恋愛と言わざるを得ません。

 

では、この不倫から略奪愛が成功し、BさんがAさんと離婚してCさんとだけ付き合うようになったとしたら?

不倫から略奪愛が成功した場合

略奪愛が成功し、晴れて幸せな恋愛が出来ると思ったら大間違いです。

 

Bさんから見たCさんというのは、

 

  • 元々浮気相手なので価値は低めな人
  • 他人から恋人を奪うような人

 

このように映り、Cさんから見たBさんというのは、

 

  • 妻(夫)を裏切って他の女(男)の所へ行く人
  • 浮気したり二股をかけるような人

 

というふうに映ります。

 

1対1で向き合ってちゃんと恋愛する相手になったとき、よくよく考えてみると、恋人として微妙だと感じるんです。

 

また、不倫していたときは禁断の恋という雰囲気や秘密感など、相手の魅力以外の部分に燃え上がっていたりします。それが無くなった途端、急激に冷める事もよくあるんです。

 

さらに、先ほども説明した通り、Cさん側は強い不安と不信感を感じるようになります。

 

監視や束縛が激しくなっていき、いずれその恋愛も破たんすることが圧倒的に多いですね。

 

監視や束縛は、依存的な恋愛でもよくやってしまいます。

 

そんな心理や解決法に関してはこちらを読んで下さい↓

恋愛の因果応報についてのまとめ

恋愛で因果応報が起こる理由を、略奪愛を例に解説しました。

 

因果応報というものは、人の心理が作り出していると私は考えています。

 

良い行いをしていると良い未来を想像し、その良い未来に向けて準備することで、実際に良い未来が手に入りやすくなります。

 

逆に悪い事(罪悪感を感じる事)をしていると、悪い結果がやって来やすくなるというわけです。

 

自分に誠実に生きましょう。

 

それが実は幸せになる一番の近道です。

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