恋愛なんて幻想なのでしょうか?
幻想とは、存在しないものを有るかのように空想することです。つまり、恋愛なんて存在しないということ。
あなたはどう思いますか?
私はそうは思いません。恋愛という形の無いものが存在するかどうかなんて、明確に決められるのでしょうか?
それは絶対的なものではなく、個人に委ねられるものだと考えます。
「あなたには幻想だけど、私には幻想ではない」
そういうものだと考えています。
この記事を読んで、あなたにとっての恋愛とは何なのか?明確にするヒントにして下さい。
そして、結婚後にやってくる、恋愛に対するモヤモヤした気持ちの正体を今のうちに知っておくと楽に超えられるでしょう。
あなたにとっては恋愛なんて幻想?
先ほど、恋愛なんて幻想かどうかは、個人に委ねられると言いました。
そうは言っても、私の考え方の根底には、ほとんどの人に恋愛する気持ちはあると思っています。
それが、幻想だと言う人には一時的に無くなっているだけ。もしくは、無いと思いたいだけです。
なぜそうなってしまうのでしょうか?
「恋愛なんて幻想だ」と言う理由
「恋愛なんて幻想だ」と主張する方たちは、良い恋愛をしていません。
恋人に裏切られたり、好きになれるような人が全然いなかったり、愛される経験が極端に少なかったりします。
そんな状態では、幻想だと感じるのも仕方がありませんよね。
また、恋愛や愛情というものを信じて生きて来た結果として、上記のように裏切られるような経験をしたとすると・・・
他人に対して、
「恋愛なんて幻想だぞ」
と言うようになりますよね。
それは、自分の経験を通して、周囲の人が同じ目に合わないように訴えている。教えてあげているというわけです。
ところで、そもそも恋愛の定義とは何なのでしょう?
恋愛の定義
恋愛とは、何なのか?
辞書での定義を見てみると、広辞苑はちょっと表現が分かりづらく、新明解国語辞典は飛躍し過ぎている気がしました。
三省堂国語辞典が分かりやすく上手くまとめられていると感じたので、以下に引用させて頂きます。
『三省堂国語辞典』第7版の「恋愛」は「(おたがいに)恋(コイ)をして、愛を感じるようになること」と記す。そのうち「恋」は「人を好きになって、会いたい、いつまでも そばにいたいと思う、満たされない気持ち(を持つこと)」、「愛」は「1 〈相手/ものごと〉をたいせつに思い、つくそうとする気持ち」「2 恋(コイ)を感じた相手を、たいせつに思う気持ち」と説明する。
「恋愛」(2019年1月20日 (日) 17:19 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E6%84%9B
これを読んでみて、私の恋愛を定義していきます。
私は、恋愛の「恋」の方は、相手をどうにかしたいという自分の欲求だと考えます。
そして「愛」の方は、相手を大切に思う気持ちだと考えます。
だから恋愛とは、他人に対して性欲を含む何かの欲求を感じ、その後、そんな自分の欲求よりも相手を大切に想うようになること。
そう定義出来ました。
あなたにとっての恋愛はどうでしょう?定義出来そうでしょうか?
私にとっての恋愛は幻想か?
ここで改めて「恋愛なんて幻想」ということを考えてみます。
私の場合でお話すると、恋愛は、
「自分の欲求が、相手を大切にする想いに変わること(または変わっていくさま)」
という感じで、幻想は、
「存在しないものを有るかのように空想すること」
でした。
こうやって当てはめてみると、「恋愛なんて幻想」という言葉は一致しませんね。私の中には確かにあるものです。
恐らく幻想だという人は、「愛」の部分の事を指しています。
つまり、自分より相手を大切に想う事を幻想だと言っているのではないでしょうか?
もしくは、「恋」の部分の事を、
「それは愛ではないよ」
と言っているのではないかと思うのです。
この場合、私も同意で、自分の欲求を満たそうという気持ちは愛では無く、ただの恋だと思っています。
では、相手を大切に想う気持ちは幻想でしょうか?
相手を大切に想う気持ちは幻想?
恋愛の「愛」の部分、相手を想う気持ちは幻想なのか?
これは非常に難しい問題ですね。
人間の作りとか、脳がどうとか、生存本能とか・・・そういう話になると正直分かりません。
「相手を大切に想う気持ちがあっても、それは種族保存本能によるものだよ」
「気に入った(優れた)異性を失うと、良い種を保存出来なくなるから大切に感じるんだよ」
そう言われると、そうなのかもしれません。
しかし、そうではなく、「愛」というものが存在し、大切に想う気持ちも本物だとした方がきっと幸せです。
どちらを信じるかは自由だけど、愛が幻想では無いと信じた方が幸せなので、私はこれからも真実の愛があると信じます。
では次に、愛を感じて結婚したのに、結婚後に変な気持ちになってしまい、
「私たちの愛は幻想だったのか?」
と感じてしまったときの事について解説します。
結婚後のモヤモヤの正体
結婚後にモヤモヤした気持ちになることがあります。
「この結婚は失敗だったんじゃないか?」
「パートナーに対する愛情があまり無い気がする」
「新婚早々、気持ちが冷めてきた」
やはり恋愛なんて幻想だったんじゃないか?という気持ちになったりします。
これらのモヤモヤがいったい何なのか?その1例を説明していきます。
あくまで1例ですが、自分の気持ちを見つめながら読むことで、あなたのモヤモヤも晴れるかもしれません。
気持ちが冷めてきた
結婚してすぐ気持ちが冷めてきてしまった。
そんなときは、自分に自信が無いことが原因だったりします。
自分に自信が無いから、自分の選択にも自信が持てずにいます。
「本当にこの人で良かったのか?」
「もっと良い人が現れたのではないか?」
「あの人にしとけば良かったのではないか?」
そういう後悔のような感情がわいてきて、今のパートナーに対する気持ちが冷めてきたように感じます。あのときの気持ちは幻想だったのかと思えてきます。
しかしこれは、あなたのコミットが問題なんです。
※コミットとは、「決心する」「腹を括る」という意味です。
結婚するときに、一度はコミットしたはずですが、それがまたブレてきてしまっているだけです。
だから改めて今のパートナーにコミットしましょう。
この生活がずっと続くの?
結婚したけど、理想の生活ではない。そんなとき、ふと、
「この生活が一生続くのか・・・」
と虚しい気持ちや寂しい気持ち、退屈な気持ちなどを感じることがあります。
こんなときは、幸せに気付いていないだけだったりします。
すごく裕福な生活だったり、夫婦がラブラブだったり、今はそんな生活ではないかもしれません。
でも、その生活を手に入れるのも、誰でも出来る事では無いですし、当たり前でもありません。
実は結構幸せだったりするんです。むしろ理想としている生活こそ幻想です。
現在の状態に感謝し、幸せを感じられないと、きっと理想の生活を手に入れても変わりません。
未来はいくらでも変える事が出来ます。
あなたの理想の生活でないなら、これからそこを目指していけば良いだけです。
浮気したい気分
新婚なのに、いきなり浮気したい気分になることがあります。
そんな気分になった自分を責めたり、パートナーに対して罪悪感を感じたりする人もいます。
これは何なのかと言うと、実は自分が愛されなくなる恐れだったりします。
今はいいけど、このまま結婚生活を続けて行ったら、自分の嫌な所も全部バレていきます。そうなったとき、愛され続ける自信が無い。
もしパートナーが浮気してしまったら・・・
もし自分が捨てられてしまったら・・・
これはただの幻想なのですが、そうなるのが怖くて保険を作っておきたくなるんです。
浮気する心理には、パートナーに無いものを外に求める「不足原則」など色々な心理がありますが、新婚の時期にはこの恐れが多くあるんですね。
こんなときはどうするかと言うと、もっともっとパートナーを愛することです。
逆説的ですが、相手を愛すれば愛するほど、自分が愛される自信がわいてきます。
「こんなにあなたを愛している私が、愛されないわけがない」
そう感じられるようになるわけですね。
恋愛なんて幻想のまとめ
恋愛なんて幻想だと主張する人は、愛の部分を否定している事が多いです。
自分よりも相手を想い、無償の愛が存在するという部分。
これには人間の様々な作りが関連していて、一概にこうだと決め付けることは出来ません。
しかし、あなたにとってはどうなのか?それを決めるのはあなたです。
無償の愛、真実の愛を信じていた方が、人生はきっと幸せになると思うので、私はその道をオススメしています。
あなたにたくさんの無償の愛が注がれますように。