恋愛と結婚の違いって何だと思いますか?
「結婚なんて紙切れ1枚で出来る」
なんて言われたりします。届け出を提出するだけで、恋愛時代と特に何も変わらないのでしょうか?
恋愛の延長上として結婚する場合、引っ越しなどはあるかもしれませんが、二人の関係性はさほど変わらないことが多いです。
では、結婚する意味は無いのでしょうか?
そう思いがちですが、実はあなたが提出した紙切れ1枚で、様々な変化が起こっているんです。
意外と知られていない結婚による変化を、法律的な事と心理的な事に分けて、この記事に書いていきます。
知らないと大変なことになる話や、知っていると役に立つ話ばかりのはずです。結婚する前に、必ず頭に入れておいて下さいね。
目次
恋愛と結婚の法律的な3つの違い
恋愛中は何も気にする必要が無かったのに、結婚すると様々な法的影響を受けるようになります。
しかも、あなたが何かしようとする度に、「そんなことしたら、法律的にマズイですよ」と、誰かが教えてくれるわけではありません。あらかじめ自分で知っておく必要があるのです。
そんな様々な法律の中から、ここでは3つの法律に関して説明します。
私が不倫され離婚した経験から、おのずと知ることになったものです・・・
法律を調べていた当時、
「えっ!そうだったんだ!」
そんなふうに驚いたのが、以下の3つです。
- 財産分与
- 夫婦の協力義務
- 離婚の慰謝料
1つずつ見ていきましょう。
財産分与
財産分与とは、離婚するときに二人の資産を分けることです。
私は結婚する前のお金を、結婚したときにお互い全て合算して、離婚するときにまた半分に分けると思っていました。
しかし、財産分与の対象は、あくまでも結婚中に増えた資産のみです。
例えば、あなたが100万円の貯金があって結婚したとします。
その後、結婚中に500万円貯めて離婚したら、奥さんと250万円ずつ分けます。
そして、最終的にあなたは、元々持っていた100万円と250万円を合わせて、合計350万円が手元に残ることになるわけです。
ですので、
「もうすぐ結婚だから、今持ってるお金使ってしまおう」
「別口座作って、隠し貯金しておこう」
なんてことは、する必要がありません。
ただし、あまりケチ臭いことをすると、奥さんの信頼を無くします。
法律的にはこうだ、ということだけ知っておくと良いですね。
夫婦の協力義務
夫婦の協力義務とは、「結婚したらお互い協力しなければならない」というごく当たり前のことが決められた法律です。
しかし、深く見ていくと、非常に重要です。
なぜなら、これに違反していると、離婚する理由として認められる可能性があるからです。
例えば、夫婦のどちらか一方が生活費を稼ぎ、家事も全てこなし、何もかもやっているとします。
そしてもう一方は、何もやらず遊んでばかり。
こんな状況だと、協力義務違反として、離婚が認められる場合があるんです。これは分かりやすい例ですが、次の場合はどうでしょう?
一方が定期的な体の関係を望んでいて、もう一方が完全に拒否し、改善する努力もしない場合。
これは一見すると、したくないんだから無理にさせるわけにはいかず、仕方がないことのように思えるかもしれません。
しかし、したくなくても、改善する努力をすべきなのです。
このケースも、協力義務違反として認められることがあります。
結婚したら恋人時代とは違い、奥さんも自分と同等に幸せにする義務が、法律的にも定められているわけですね。
不倫の慰謝料
いまだに世間では、離婚するとき男が女に慰謝料を払うものだと思い込んでる人がいます。
しかし実際は、慰謝料を払うのは有責配偶者です。
有責配偶者とは、離婚が認められるような原因を作った側の配偶者のことです。
例えば、不倫が原因で離婚するとしたら、不倫した側の人。
慰謝料を男が払うものだとしたら、奥さんが不倫して一方的に悪くても、あなたが慰謝料を払わなければならなくなります。そんなふざけた話は無いですよね。
ちなみに、奥さんが不倫して離婚しないとしても、慰謝料を請求することが出来ます。
そして、裁判で勝つなりして慰謝料が認められれば、家計を同じくしていても慰謝料を受け取る権利があります。
この場合、今後離婚しなければ、財産に違いは生まれません。しかし、もし今後離婚した場合、財産分与にこの慰謝料分は含めないことになります。
例えば、慰謝料として200万円が認められたとします。
そして、財産分与が250万円ずつになったとしたら、妻の250万円から慰謝料分200万円を引いて妻が50万円、夫が250万円と妻からの慰謝料分200万円を足して450万円になります。
慰謝料請求までしてたら、もはや離婚した方が良いと思いますが、相手だけに否があるときは慰謝料請求しといて、離婚拒否も出来るんですよ。
恋愛と結婚の心理的な4つの違い
恋愛と結婚では、心理的にはどう変化するのでしょうか?
これは、人によって違いますので、私の場合に変化した4つの心理を簡単に書いていきます。
- 安心感
- 責任感
- 自己価値
- つながり
1つずつ、もう少し詳しく説明しますので、良かったら参考にしてみて下さい。
また、もしあなたが恋愛や結婚を諦めようと考えているなら・・・こちらの記事も参考にしてみて下さい↓
安心感
ただの恋人のときと違って、簡単には別れられないという安心感があります。
確かに紙切れ1枚で離婚も出来ますが、法律的に自分に否が無い場合、拒否すれば一方的な離婚は出来ません。
そういう部分から、恋人時代よりは安心感が強くなりました。
結局は、愛が無くなれば離婚するしかなくなります。
しかし、ケンカをしたり「自分の意見を言う」ということが、結婚前よりはやりやすくなったという違いがあります。
あくまでも関係性を良くする為の前向きな意味で、何でも言えるようになったということです。
責任感
結婚は個人の恋愛と違い、家族同士の結びつきとも言えます。
嫁さんの両親が、どれだけ娘を大事に思っているかを、身に染みて感じることがあります。
私に、嫁さんの両親がよくしてくれるのは、
という意味があるのだと私は感じています。
そう感じる度に、全てをかけてでも大事にせねばと思うものです。
また、自分の行動の1つ1つが、嫁さんにも影響することになるので、無茶なことや非常識なことはしなくなりました。
自己価値
結婚したら、私は以前より自分を大事にするようになりました。
自分がいきなり死んでしまったら・・・
病気になってしまったら・・・
そう考えたとき、苦労するのは嫁さんだと思ったんです。
「そうなったら、離婚すればいい」
そう思うかもしれませんが、あなたが逆に嫁さんの立場だったら、「離婚していいよ」と言われて、そんな簡単に割り切れますか?
つまり、結局は苦しめることになるのです。
恋愛のときとは違い、健康のことを考えたり、危険なことをしないように、自分を大事にするようになりました。
つながり
やっぱり結婚したら、つながりを強く感じるようになりましたね。
同じ結婚指輪をしているのを見ると、特に感じます。
また、夫婦は似てくると言われています。
最初はお互い違うところだらけで、よくケンカもしますし、受け入れ難いこともあります。
しかし、日が経つにつれ、お互いが歩み寄っていくことで、考え方・感じ方などが似ていきます。
そうすると、より強いつながりを感じるようになります。
まとめ&おわりに
恋愛と結婚の法律的な違いで、私が注目したものは以下の3つです。
- 財産分与が発生すること
- 夫婦の協力義務が発生すること
- 離婚原因を作ると慰謝料が発生すること
これらは、相手や自分を縛るための知識ではなく、なぜこういう法律があるのか?を考えることが大切です。そこに「二人で一緒に幸せになるヒント」があったりします。
また、私が感じた恋愛と結婚の心理的な違いは、
- 簡単には別れられない安心感
- 妻を大切にしなければという責任感
- 自分を大事にするようになる
- つながりをより強く感じるようになる
この4つです。
どれも「自分も妻も大切にする」ということに繋がることばかりです。
これらを参考に、将来、あなたも素敵な結婚生活を築いていって下さいね。